AIキャラクター対話プラットフォーム「Fable」が、心臓の働きや基礎遺伝学など無害な生物学の質問すら拒否するとして、ユーザーの間で困惑が広がっている。
問題の本質はClaudeそのものではなく、Fableが独自に設定したシステムプロンプト層の過剰制限にある。ロールプレイ用途の多いFableは青少年ユーザーも多く、安全配慮から生物学関連の語句を一律に「潜在的危険」と分類してしまっているとみられる。
この仕組みが示すのは、同一の基盤モデルでもプラットフォームによって振る舞いが大きく異なるという、APIエコシステムの盲点だ。ユーザーは「Claudeが拒否した」と誤解しがちだが、実際はFable独自の設定が原因であり、Claude.aiなどの標準環境では同じ質問に正常に回答できる。
編集部は、過度な安全フィルタはユーザーの信頼とサービスの有用性を同時に損なうと指摘する。「腎臓の機能とは?」すら答えられないプラットフォームからユーザーは離れるだろう。開発者はキーワードや意味分類器に頼った粗いフィルタ設計を見直す必要がある。
【関連用語】システムプロンプト:AIの応答方針を事前に設定する指示文。誤検知(フォールスポジティブ):無害なコンテンツを誤って危険と判定する現象。