MCP サーバーが managed-mcp.json で定義されていない場合も心配すべきか?
changelog の文面どおりに読めば、この変更が対象とするのは managed-mcp.json の stdio サーバーで、${VAR} が env にしかないものだ。他の経路のサーバーはこの1行の説明の範囲外だ。
ただしあらゆる組み合わせを検証したわけではないので、managed 設定で MCP を管理しているなら、アップグレード後に /mcp で実際に読み込まれた一覧を照合することをお勧めする。
特定のサーバーをブロックし続けるにはどうするか?
まとめによれば、deniedMcpServers に明示的に書く。例では serverCommand でそのサーバーの実行ファイルを指している。
書いた後は設定ファイルを読むだけでなく、きれいなセッションを開いて /mcp でそれが現れないことを確認するとよい。
これはバグ修正か、意図的なポリシー変更か?
changelog は Changed に分類し、フィルタリングをやめると書いており、意図的な挙動の調整に見える。なぜそう変えたかの公式な説明は見つけられなかった。
動機が不明な以上、説明を待つのではなく、影響を自分で評価すべき変更として扱うべきだ。
アップグレード前に影響をどう確認できるか?
最も直接的なのは、managed-mcp.json を開いてすべての stdio サーバーを洗い出し、${VAR} が env にしかないものに印を付け、許可リストと照らして、以前なら除外されていたものを確認することだ。
その一覧が、アップグレード後に余分に現れる可能性が最も高いサーバーなので、1台ずつ deniedMcpServers に加えるかを判断する。
Claude Code v2.1.305(2026年10月20日)の Changed には、allowedMcpServers が、${VAR} を env の中だけで使っている managed-mcp.json の stdio サーバーをフィルタリングしなくなったと書かれている。小さな調整に見えやすいが、managed 設定で MCP を管理している管理者にとっては、厳格化ではなく緩和の方向だ。
第三者によるまとめによれば、v2.1.304 までは、managed-mcp.json に定義された stdio サーバーで、唯一の ${VAR} 参照が env フィールドにあるものは、allowedMcpServers のリストにないと除外されていた。v2.1.305 からはこの種のサーバーは許可リストでフィルタリングされなくなり、アップグレードで読み込まれる。ブロックし続けるには deniedMcpServers に明示的に書く必要がある。例として、managed-mcp.json が company-internal というサーバーを定義し、${COMPANY_API_TOKEN} を env でだけ使い、許可リストには承認済みの npx パッケージが1つあるだけだとする。アップグレード前は読み込まれなかったが、後は読み込まれる。実行ファイルを指す deniedMcpServers のエントリを追加しない限りそうなる。
同じ第三者のまとめは、公式の managed-mcp ドキュメントが、changelog の1行よりも広い範囲で許可リストによるフィルタリングを説明しているようだとも指摘している。具体的には command、args、env、URL、headers の中の ${VAR} 参照だ。公式ドキュメントのこの部分は自分では確認していないため、これは二次情報だ。結論はどちらか一方だけを信じないことで、アップグレード前に両方を読み、実際の環境で検証してほしい。
許可リストの役割は、名指しされていないものは読み込まないことだ。今回の変更は、ある種のサーバーを「既定でブロック」から「別途ブロックしない限り既定で許可」に動かした。そのサーバーが、例にあるトークンのように内部 API の認証情報を持っていて、知らないうちに読み込まれるなら、影響は機能だけでなく、それが触れられるデータにも及ぶ。しかもこの変化は静かで、エラーは出ず、あるサーバーがセッションに突然現れるだけだ。
チームが managed 設定で MCP サーバーを制限しているなら、v2.1.305 以降を展開する前に10分かけて棚卸しをしてほしい。managed-mcp.json のうち ${VAR} が env にしかない stdio サーバーを探し、読み込んでよいか判断し、よくないものには deniedMcpServers を追加する。アップグレード後はきれいなセッションを開き、/mcp で読み込まれたサーバーを一覧にして、想定と照らし合わせる。あるはずのないサーバーが増えたコストは、たいていアップグレードの日ではなく、それが使われた日に発生する。